紙工芸やまだ(かみこうげいやまだ)(香川県仲多度郡まんのう町/丸亀商工会議所)
今月は、廃棄漁網(ぎょもう)を再利用してつくられた丸亀うちわ「REFINE(リフィネ)」をご紹介します。
丸亀地方は、多種多様なうちわを400年余りにわたってつくり続けてきた、うちわの一大産地です。1975年に設立された紙工芸やまだでは、この丸亀うちわを主軸に据え、紙製品を幅広く手掛けてきました。
同社が海洋汚染問題を念頭に置き、丸亀うちわの原点とされる渋うちわに立ち返って生み出したのが、使えなくなった漁網を再利用したうちわシリーズ「REFINE」です。現在海洋ゴミとして最も多いとされる漁網は、かつて渋うちわの強度を上げるために用いられていたことから、廃棄漁網の活用の道を探ったといいます。
一本ずつ丁寧に網を貼り、手作業で仕上げたうちわで涼をとりながら、丸亀うちわの魅力や、地球の未来への思いを知ってもらいたいと、同社は取り組みに一層力を入れています。
お問い合わせ
紙工芸やまだ
TEL : 0877-75-6625
※月刊石垣2024年8月号に掲載された記事です。
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