豊橋商工会議所(愛知県)などで構成する炎の祭典実行委員会は6月28日から、豊橋が発祥の地といわれている「手筒花火」をより深く楽しく知ってもらおうと、トレーディングカード「豊橋手筒花火カード」を販売・配布している。カードの表面には手筒花火の放揚姿、裏面には揚げ手39人の普段の姿がプリントされている。カードは66種類あり、レアリティ(珍しさによるランク付け)が6段階あるほか、市内の祭礼情報や手筒花火に関する豆知識や関連事項もカードの題材にしている。
手筒花火は、「揚げ手」が火薬を詰めた竹筒を抱え、火の粉を体に浴びながら打ち上げる独特なスタイルの花火。同所に事務局を置く実行委員会が、「炎の祭典」と銘打って例年、手筒花火の大会を実施している。手筒花火は揚げ手を一般の市民が担っているのが特徴だが、市外の観光客から「どのような人が揚げ手になっているのか。本職の花火師なのか」と質問されることも多かったことから、揚げ手に焦点を当てた「豊橋手筒花火カード」を作成した。
カードは対象商品の購入や指定施設での買い物で配布され、一部の店舗では1パック5枚入りで販売している。販売期間は11月4日まで。作成枚数4万枚がなくなり次第終了となる。
同所担当者は、「市内の伝統文化を新たな切り口で表現し、観光振興・商業振興につなげていきたい。『集めるほどに手筒花火がもっと好きになる!』というコンセプトのカードで、全国の方々に豊橋の手筒花火をもっと知ってもらいたい」と話している。今年の「炎の祭典」は11月2日に開催予定となっている。
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