日本・東京商工会議所に事務局を置く日本・エジプト経済委員会は8月23日、エジプトのバドル・アブデルアティー外務・移住・国外移住者大臣との昼食懇談会を都内で開催した。同懇談会は同大臣がアフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合へ出席するために来日した機会を捉え開催した。日本側は加留部淳委員長(豊田通商シニアエグゼクティブアドバイザー)ら18人、エジプト側はアブデルアティー大臣、モハメド・アブバクル駐日エジプト共和国特命全権大使ら8人が参加した。
加留部委員長は冒頭のあいさつで「日本とエジプトは、経済・文化・教育など多岐にわたる分野で強固な協力関係を築いている。今後も両国の関係強化に向けて力を尽くしたい」と語った。アブバクル大使はあいさつで、エジプトの経済発展に向けて、日本からエジプトへの投資の活性化に期待を示した。
続いてスピーチしたアブデルアティー大臣は「エジプトが成長著しいアフリカ市場へのゲートウェイとして、存在感が高まっている」と強調。他国がエジプトへの投資を活発化させる中、アラブ諸国やEU、アフリカ市場への参入に当たり戦略的な拠点になれる点をアピールした。また、「日本との関係性をより強固なものとし、互恵的なパートナーシップを構築したい」との考えを示した。その後の質疑応答では、大臣は、同経済委員会に対して、ビジネスセクター間でのマッチングやビジネス機会の創出に向けて、両国の架け橋となるよう期待を述べた。
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