豊橋商工会議所(愛知県)、豊橋市が中心となって設立した豊橋まちなか活性化センターは 9月28日、「うなぎサミット ㏌ とよはし」を開催した。
同イベントは近年、ウナギの減少が深刻な問題となる中で、約130年にわたる豊橋での養殖の歴史と「豊橋うなぎ」ブランドの周知、次世代へウナギのおいしさを伝えていくことを目的に実施。当日はウナギの天むす、ウナギおにぎり、ウナギライスバーガーなどウナギを使ったさまざまな料理が振る舞われた。会場に設置された特設プールではウナギのつかみ取り体験が行われ、参加した子どもたちはプールの中で泳ぐウナギを一生懸命捕まえていた。また、愛知県や同市でのウナギ養殖の歴史を伝えるパネルを設置し、養殖技術の進歩や後継者不足などの課題について参加者に伝えた。
豊橋のウナギの歴史は、1886年のウナギの養殖計画から始まった。豊橋地区ではかつて製糸業が盛んに行われており、ウナギの餌となる蚕のさなぎが確保できたことや養殖技術の進歩を背景に、ウナギの養殖が発展。1970年代にハウスによる加温養殖技術の導入でウナギの生産量が増加し、83年には同県がウナギの生産量日本一となった。現在も、全国2位を誇っている。
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