私は鉄道オタク成分がそれほどないのだが、子どもは初めて口にした言葉が『ふみきりくん』という絵本に出てくる「安全第一!」であるくらいには鉄道好きだし、乗り物好きだ。そんなわが子が3歳ごろからハマっているのが『新幹線変形ロボ シンカリオン』シリーズ。簡単に説明すると、「プラレール」用の新幹線車両がロボットに変形する玩具で、アニメ化もされた人気コンテンツだ。テレビアニメの3作目『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』では、福井県とのタイアップが注目を集めた。
1作目と2作目では、埼玉県さいたま市にある鉄道博物館の地下に特務機関「新幹線超進化研究所」があり、「シンカリオン」を開発、運用している。実在の新幹線が変形して巨大ロボットとなり、子どもたちが操縦し、次々に現れる巨大怪物体に対応する物語だ。
春休み、ゾンビ先生は東京や埼玉で、息子と聖地巡礼をすることに。彼は「東京駅・中央迎撃システム」があるとされる場所が、実際にどうなっているのか、とても興味を持っていた。「きっと本当はビルがたくさんあるよねぇ」と想像を膨らませていた息子は、現実の東京駅丸の内口を出て広大な空間を目の当たりにして、目を見開いていた。書店で東京駅に関する本を購入し、共に学ぶ。
鉄道博物館では『新幹線変形ロボ シンカリオン 360°ザ・ムービー』(2025年5月31日まで上映予定)を視聴。こちらにも「東京駅・中央迎撃システム」が登場する。そして、お目当ての場所(写真左)を屋上で発見! 登場人物たちが話し合う場面に出てくるので、行きたかった所だ。ここを見つけた時の息子のはちきれんばかりの笑顔と、喜びを体全体で表現する様子を見て「これがコンテンツツーリズムだよなぁ」と、しみじみと分からされた。当然ながら、博物館では鉄道そのもののことが学べる。縦横無尽に連なった出来事をひもとくことこそ、コンテンツツーリズムの楽しみである。