北九州商工会議所(福岡県)は9月9日、会員企業の経営者や人事担当者などと北九州・下関地域の大学、短期大学、高等専門学校の教職員が一堂に会する情報交換会を北九州市内で開催した。この情報交換会は、学生の地元就職の増加、および産学連携、共同研究の促進を目的としたもので、昨年に続く2回目。今回は、セミナーと交流会の2部構成で、11校と企業100社から255人が参加した。
同所はかねてより、地域で活躍する人材の育成に取り組む北九州・下関地域にある13の大学・高専、自治体、経済団体の連合組織「北九州・下関まなびとぴあ」に参画し、学生の地元就職を促進してきたが、地元就職のみならず産学連携や共同研究にもつながる場をつくろうと、昨年、同情報交換会を初開催。好評を得たことから今回2回目を開催した。
第1部は、「学生の志向の変化と今後の採用・就職市場」をテーマに就職みらい研究所から講師を招いてセミナーを開催。第2部では交流会を実施した。交流会は、学校別にテーブルを設けて参加企業がテーブルを回る形式とし、また、参加者名簿に教員の研究内容を掲載したり、参加企業の概要や採用情報をまとめてファイリングした「企業情報シート」を学校側へ配布したりと、双方が情報を得やすいよう配慮した。
交流会では積極的に名刺交換する参加者の姿が見られ、参加者へのアンケートでは今回もおおむね好評。「多くの学校と話をする良い機会になった」「地元企業とつながることができた」「セミナーは、学生の志向の変化や市場状況の把握に役立った」などの声が寄せられている。この情報交換会は、企業の雇用支援となることはもちろん、今後は産学連携事業へつながるなど広がりが期待される。
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