日本商工会議所青年部(日本YEG)は6月25日、熊本大学研究開発戦略本部と人材育成の連携に関する覚書を締結した。
熊本大学は、地域課題解決とビジネスを両立させる「CSV(Creating Shared Value、共通価値の創造)人材」の育成を目的に、2016年度から「未来創造塾」を実施しており、昨年度末までに420人以上の修了生を輩出。そのうち約7割が地域課題解決型事業を立ち上げるなど、確かな成果を上げている。日本YEGは同学と連携し、未来創造塾のノウハウを全国各地のYEGに広げることで、地域課題解決人材の育成推進を目指す。
覚書では、各単会向けに「YEG版地域未来創造塾」の一部をオンラインで提供すること、日本YEG内で単会支援人材の育成に取り組み、「YEG版地域未来創造塾」の自走化を目指すことなどを明示した。
調印式には日本YEGの小野知一郎会長と同大学の大谷順理事・副学長が出席した。小野会長は、「地域や日本の未来を良くするためには、民間や地域住民が本気で考え、行動することが必要」との認識を強調。同大学との連携について、「『地域の永続的繁栄』を理念に掲げる日本YEGにとって、地域の担い手を増やす新たな一歩であり、全国展開に向けての力強い起点となる」と述べ、連携の効果に期待を寄せた。大谷理事・副学長は「新たなリーダーを生み出す大きな一歩になることを心より願っている」と述べた。