東大阪商工会議所(大阪府)は1月7日、JR・近鉄河内永和駅近くの旧東大阪市立市民会館跡地に新たに建築した同所会館で、竣工(しゅんこう)式および竣工披露パーティーと新年賀会を合わせて開催した。同パーティーなどには地元選出の国会議員をはじめ、市長、市議会議長、当会館の建築に協力した会員など638人が出席し、新会館の完成を祝った。
同所は、1937年の創立以来、80年以上にわたり、中小企業のまち〝東大阪〟の発展を支えてきた。その中で66年に建築された旧会館は、築50年を超え、近年、老朽化が目立ってきたという。
同所ではこうした状況を見据え、2010年11月に会館運営特別委員会を設置、翌11年11月に「会館建替えの意見」を取りまとめて、嶋田亘会頭に提言した。その後、河内永和駅周辺のにぎわい創出などを目的として、市に対し15年に閉鎖した市民会館の跡地利用に関する要望書を提出、17年1月に「市民会館跡地活用に関する基本協定書」を市と締結した。
4階建ての新会館の1階には市立永和図書館(3月7日開館予定)が入り、2階は同所事務局、3階は労働基準監督署などがテナントとして入居し、4階は同所会議室と屋上緑化で構成されている。また、業務の効率化を図るため、旧会館では2フロアに分かれていた同所事務局を1フロアに集約した。
19年3月のJRおおさか東線の全面開通で新大阪駅からのアクセスが格段に向上した河内永和駅。その近くに建築された新会館は今後、同駅周辺ににぎわいをもたらすとともにビジネス、地域産業の拠点としてその存在感に期待が高まっている。
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