大阪商工会議所(大阪府、鳥井信吾会頭・サントリーホールディングス)グレーターミナミ推進委員会と南海電気鉄道は9月27日、地域の食の魅力を伝える列車の旅「グレーターミナミTRAIN」を実施した。「グレーターミナミ」とは、同所が2019年から提唱する大阪府南部(泉州・南河内エリア)と大阪都心南部(難波、新今宮、阿倍野・天王寺・上本町エリア)を一体的な都市経済圏として発展を目指す構想。今回の列車の旅は、この構想を具体化する取り組みの一環で、南海電気鉄道の車両を利用し、参加者にグレーターミナミエリア内の素材を使った料理やスイーツを味わってもらおうと企画した。
列車は午前と午後の2回運行。午前中に南海本線難波駅とみさき公園駅間を往復した「わがどん列車」では、泉州の新鮮な海鮮を自分好みの丼にして味わう「わがどん」を提供したほか、オプションでお茶のお点前体験を実施した。午後の「あまもん列車」は高野線難波駅と林間田園都市駅を往復。果物の産地である南河内産の果物を使ったフルーツサンドやキッシュの入った「デザートBOX」、フルーツ大福などを提供したほか、オプションでフルーツ大福づくり体験も実施した。
同企画列車には府内外から総勢197人が参加。沿線の景色を眺めながら大阪の食を堪能した参加者からは、「泉州の魚介の種類の豊富さやおいしさに驚いた」「沿線の魅力を知ることができた」などの声が上がり好評だ。グレーターミナミは水産物、農産物が豊かな食の都だが、あまり知られていないという。こうした取り組みを通して、同所はこのエリアの「食によるブランディング」を目指している。
記事提供: 日本商工会議所
