玉名商工会議所(熊本県)はこのほど、玉名市の伝統菓子である「高瀬飴」と「松の雪」の事業承継促進と創業支援を連動させた情報発信・人材育成事業を開始した。商品の歴史や製造工程、事業者の思いを伝えるとともに後継者を募集する動画を作成し、同所のYouTubeチャンネルで公開する。また、創業と事業承継を一体として捉え、創業希望者と事業承継候補者を対象とした創業セミナーなどを柔軟に開催。事業承継のための情報発信から人材育成まで一貫して支援する。
「高瀬飴」と「松の雪」は、地元で400年以上続く歴史ある菓子。しかし、製造・販売する店舗が後継者不足により廃業し、取扱店がそれぞれ1軒のみとなったことから、その歴史を守ろうと同事業を企画した。県内外に向けて同事業を周知するため、関係機関などへのチラシ配布、玉名市役所での動画放映も行っている。
同所担当者は「今回の取り組みは単なる1店舗の事業承継にとどまらず、地域に根付いた伝統菓子の製法や歴史、思いを次世代へ引き継ぐ『伝統の担い手』を募るという視点で発信できた」と話す。また、「動画公開に合わせてチラシやPOPを作成し、YouTubeに不慣れな人にも情報が届くよう工夫したことで、幅広い世代への周知ができた」と語るとともに、「今後は、動画や紙媒体を活用した継続的なPRを行うことで、承継に関心を持つ人材との接点を増やし、地域資源の保存・活用につなげていきたい。本取り組みを通じて、伝統菓子の価値を再認識してもらうとともに、事業承継が『地域の文化を未来へつなぐ選択肢』であることへの理解が広がってほしい」と期待を述べた。
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