日本商工会議所は1月6・8日、プログラミングスキルを問う「日商プログラミング検定」の初学者向けレベルである「ENTRY」を全国に先駆け実施した。6日は小中学生を対象に試験を行い、受験者20人のうち15人が合格。最年少合格者は小学3年生だった。
6日は、プログラミング教室でビジュアル言語「Scratch」を学習している小中学生を対象に、新たにリリースされた「Scratch3・0」のワークショップも開催。音声合成などの新機能を活用した作品の制作・発表会を行った後に検定試験を実施した。
受験者からは、「試験のための勉強をしていなかったので、不安だったが合格できてよかった」「合格証が届いたら友達に自慢したい」との声が寄せられた。
また、8日には社会人を対象に検定試験を実施し、教育関係者、ビジネスマン、主婦などの受験者5人全員が合格した。受験者からは、「初学者向けにはちょうどいいレベル設定だ」「合格するためにはScratchを網羅的に学習する必要があると感じた」「プログラミング学習者のモチベーション向上につながる」といったコメントがあった。
「日商プログラミング検定」は学習の進捗(しんちょく)度に応じて、初学者から段階的に学習・受験できるよう、①ENTRY、②BASIC(4月開始予定)、③STANDARD(4月開始予定)、④EXPERT(10月開始予定)の四つのレベルを設定。試験内容・範囲は、プログラミングに特化したものとしている。STANDARD、EXPERTは、より実践的な内容とするよう、知識試験のみならず、課題をプログラミングする実技試験を実施する。
試験方式は、インターネットを介して試験の実施、採点、合否判定を行うネット試験で施行する。試験は、各地商工会議所および各地商工会議所が認定した試験会場で行うため、自宅での受験はできない。試験日時は各試験会場が決定する。
日商プログラミング検定の詳細は、https://www.kentei.ne.jp/pgを参照。
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