日本商工会議所青年部(日本YEG、田中暢之会長)はこのほど、「第17回ビジネスプランコンテスト」の受賞プランを発表した。グランプリ(日本商工会議所会頭賞)は、半田商工会議所青年部(愛知県)の間瀬公寛さんによる「消防団向けバッテリー管理サービスセルキーパー」が受賞した。
準グランプリ(日本YEG会長賞)は、郡山商工会議所青年部(福島県)の吉原雄二さんによる「フラガールから着想〜衣類にシワがつかない〜ボストンバッグの開発と販売事業計画」、奈良商工会議所青年部の湯脇樹音さんによる「大和Furoshiki花しょうぶ 工芸品を『つつむ・たばねる・ひろげる』」の2件が選ばれた。2月22日に静岡県沼津市で開催された全国大会の記念式典で表彰式を実施した。
グランプリのプランは、定期的に消防車両を巡回、充電済みのバッテリーに交換し、回収したバッテリーは再度充電を行うサービスだ。バッテリーの交換・充電によりバッテリー自体の寿命を延ばすことや突然のバッテリー上がりを防止することができる。
間瀬さんは、想定を超える規模の災害が頻発化、広域化している昨今、地域防災の担い手として消防団の重要性が高まっているが、本業を持つ消防団員が頻繁に活動することは難しく、消防車両が長期間稼働していないことによるバッテリー上がりで、発災時に出動できないケースもある点を懸念し、このサービスを考えた。確実な消防活動が保障されるだけでなく、修理対応が無くなり、自治体担当者や消防団員の負担軽減にも寄与することが期待されている。
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