ザ・ビジネスモール開設20周年 会員企業の販路開拓に大きな成果

「ザ・ビジネスモール」(運営事務局大阪商工会議所)は1999年に開設され、2000年2月から全国の商工会議所・商工会によって運営されている、日本最大級の企業向け商取引支援サイト。2019年12月末現在で、北は北海道から南は九州・沖縄まで、全国約27万社もの企業データを有し、これまでに9千件を超える商談案件を取り扱ってきた。特集では、各地商工会議所・商工会会員企業の販路開拓、取引先拡大のため、このほど開設20周年を迎えた当モールの仕組みや商談成立事例などを紹介する。

商談案件は9千件超 中小企業の販路開拓を応援するインターネット上の商取引支援サイト「ザ・ビジネスモール」(以下、当モールという)は、全国の商工会議所などの会員企業であれば、自社の会社情報や希望する取引(商談)内容などを無料で登録、掲載できる会員間のビジネス拡大につながる有効なサイトだ。2019年12月末現在で、全国438の商工会議所・商工会が運営に参画しており、商工会議所における登録率は7割を超える。 (図1) 当モールの大きな特徴は、全国約27万社の企業情報を有していることだ。登録事業所の業種は、卸・小売業、サービス業、製造業、建設業、飲食業、宿泊業など多岐にわたり、また、その所在地域は、近畿が多いものの、北海道から九州・沖縄まで全国に広がっていることから、取引先検索のデータベースとしても利用できる。ユーザー登録を行えば、地域や業種を超えたビジネスチャンスが広がる商談マッチング支援サービス「ザ・商談モール」が利用できるメリットもある。(図2・3・4) この「ザ・商談モール」では、現在、年間約800件の商談案件に対して約4千件の提案があるなど活発な取引が展開されている。(図5・6) 当モールには、その取引を支える一助として、自社の会社情報を登録するだけで出来上がる簡易ホームぺージ作成サービスが付いている。費用をかけずにインターネット上で自社をPRできるとして、登録事業所から好評を博しているサービスだ。 さらに、オープンイノベーションを推進したい大企業の技術ニーズに対して、中小のものづくり企業が提案を行える「オープンイノベーション・リンク」も開設。今年度から新たに、大企業と中堅・中小企業、大学や研究機関などがチームを組み、材料・部材や要素製品、さらには機器間を制御するシステムなど互いの優れた技術・ノウハウを結び付ける「MoTTo大阪」事業と連携したマッチング支援も開始した。 昨年度(18年度)には、多くの登録企業の要望を受け、当モールの利便性向上のためスマートフォン専用サイトを開設するとともに、本年(20年)1月には、サーバーの移転を機に、同ホームページも一新。「ザ・商談モール」も画像掲載など機能が充実した。次年度(21年度)からは、2025年の「大阪・関西万博」に向けた調達サイト構築の検討も始める予定にしており、ますますの充実を図る当モール。2月20日には、当モール開設20周年を記念して、現在、中小企業にも広がりを見せている定額サービス「サブスクリプション」をテーマにしたフォーラムが開催される。一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会代表理事を務める佐川隼人氏(テモナ社長)を講師に迎え、「安定収益を生み出すビジネスモデルのつくりかた~日本のサブスク事例から」をテーマとする記念講演が行われる(定員120人・事前申込制)。申し込みなどのお問い合わせは、大阪商工会議所経営情報センター(☎06・6944・6353)まで。 現在、当モールに参画していない商工会議所やユーザー登録が済んでいない各地商工会議所の会員企業は、ぜひこの機会に登録をお勧めしたい。まずは、ザ・ビジネスモール事務局(☎050・7105・6220)まで、お問い合わせのこと。

https://www.b-mall.ne.jp/

万博に向けさらに充実 大阪商工会議所 会頭 尾崎 裕 大阪商工会議所が運営事務局を務める「ザ・ビジネスモール」が開設20年を迎えました。当時、インターネットにいち早く着眼し、商工会議所会員企業の取引先・販路開拓を目的として、通商産業省の補助金を得て構築され、2000年2月から「ザ・ビジネスモール」として全国展開いたしました。 今日では、438の商工会議所などが参画し、約27万社の企業データが検索できる、日本最大級の企業向け商取引支援サイトに成長しております。これもひとえに全国の商工会議所および会員企業の皆さまのご協力・ご支援の賜物として心より厚くお礼申し上げます。 近年は、スマートフォン向けサイトの構築やセキュリティー強化など激変するインターネット環境に対応しつつ、業種や地域の制約を受けない商取引の支援だけでなく、中小企業と大手製造業のマッチングも推進しております。今後は2025年大阪・関西万博も視野に入れ多様な新しいビジネスを生み出すプラットフォームとして、さらなる発展に尽力してまいります。各地会議所および会員企業の皆さまには本モールを一層ご活用賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

大阪商工会議所 会頭 尾崎 裕

会員の付加価値向上に期待 日本商工会議所 会頭 三村 明夫 「ザ・ビジネスモール」が開設20周年を迎えられますことを、心よりお祝い申しあげます。 インターネットを介して、430超の商工会議所などが参画し、約27万社を数える会員企業のデータベースが公開され、年間2000件以上の地域の枠を越えた商談の成立につながっている本事業は、まさに商工会議所の強みである全国ネットワークを最大限に活用された取り組みといえます。 これもひとえに、事務局である大阪商工会議所をはじめ、全国の参画団体の皆さまの永きにわたるご努力の賜物であり、敬意を表します。 また、第4次産業革命の到来にあたり、製造業の技術レベル・設備情報を掲載した「BMファクトリー」ならびに、今年度、拡充された、大手メーカーと中小ものづくり企業のマッチングの場となる「オープンイノベーションリンク」は、ものづくり中小企業の販路開拓に大きく寄与するものと期待しております。 結びに、20周年の節目を契機として、ザ・ビジネスモールが会員の皆さまの付加価値向上、ひいてはわが国経済の発展により一層貢献されますことを心から祈念いたします。

日本商工会議所 会頭 三村明夫