会長所信
2019(平成31)年度は、新しい元号に変わる初年度となります。商工会議所は、創立以来140年を超える歴史を有し、「明治」「大正」「昭和」「平成」と常に時代の移り変わりの際には、次代をけん引すべく、さまざまな活動を通して地域の発展に寄与してきました。そして、我々YEGは、商工会議所活動の一翼を担い、その歴史に新たな1ページを刻むべく、これまで以上に力と情熱あふれる活動を展開することが求められています。
高齢化や少子化による労働人口の激減が叫ばれる昨今、働き方や企業の在り方の変化を時代は強く求めており、我々青年経済人が果たさなくてはならない役割は、日々増大しています。全国的に中小企業・小規模事業者数は減少の一途をたどっており、商工会議所会員企業数もまた減少している中、YEG会員は全国で3万4000人を超え、年間約1000人増加し続けています。これも、われわれYEGへの期待の表れであり、果たすべき役割が重要化、多様化してきているということであると考えます。
創業時の経営力向上や第二創業のひらめき、販路拡大、ビジネスパートナーとの出会いを期待してYEGへ入会するメンバーがほとんどの中で、日本YEGが、そのあるべき姿を考えなければならない。全国組織であるYEGのスケールメリットを生かせる団体へとさらに進化しなければならない。強い思いを持った“同志”が力を合わせれば、全国の各単会のため、単会メンバーのために存在する日本YEGは未来をけん引する力を持った集団へと前進できます。
YEGへ入会すれば企業にとって個人にとって、メリットは明らかです。YEGが存在するから、地域が活気づき、未来を担う子が健やかに育ち、安心して豊かな生活を営むことができます。YEGが行政との懸け橋になるから、地域経済が活性化し、地域福祉が向上していきます。これがYEGの本質であると考え、それを明確に打ち出した事業展開を行ってまいります。 先を見据えた行動をとることは、青年経済人として当然のことです。未来を見据えたYEGの姿を全力で表現していきます。
"この国の未来を創るのは、俺たちだ!"
求められ、愛される。そんな団体へ。先達の思いを受け継ぎ、同じ時代に活動する同志と共に前進してまいりましょう。よろしくお願いいたします。
全国大会で引き継がれた会長の襷(たすき)
3月9日に開催された日本商工会議所青年部第38回全国大会『日本のひなた みやざき大会』には、過去最高となる6746人の参加登録があったが、その記念式典の中で、大会コンセプトである『未来を襷に込めて』の言葉通りに、2018年度日本YEG内田茂伸会長から2019年度日本YEG田中暢之会長へとしっかりと襷(たすき)をつなぐことができた。 田中会長がかじを取る新時代の日本YEGにさらに期待したい。
取材・写真撮影:日本商工会議所青年部(日本YEG)広報委員会
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