日本商工会議所はこのほど、1月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果と共に、2018年度の新卒採用(19年4月入社)についてヒアリングした結果を発表した。18年度の新卒採用について、「実施した」企業は37・0%と18年1月調査(以下、前回調査)に比べ2・6㌽増加した。「今年度は実施しなかった」は19・3%と0・2㌽減少。「そもそも新卒採用をしていない」が43・7%で2・4㌽減少した。
「実施した」と回答した企業の充足状況は、「計画通りに採用できた」が32・6%と前回調査に比べ、4・0㌽減少した。「採用できたが計画した人数には満たなかった(継続中含む)」は43・0%と4・7㌽減少。一方、「募集したが採用できなかった(継続中含む)」は24・4%と8・7㌽増加し、合計67・4%が計画通りに採用できなかった。
ヒアリングした企業からは、「人手が不足しており、今後さらなる売り上げアップを図るためには従業員の確保が必要なものの、現状の業務については社内業務の見直しや配置の工夫により何とかしのいでいる」(旅館)、「従業員の年齢が上昇しているため、新たに若い従業員を採用したいが、売り上げや採算が悪化している中では給与や休日などの待遇を考えると余裕がない」(小売業)といった厳しい状況を訴える声が寄せられた。
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