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今日から始める“大人”健康生活 Vol.6 お酒と賢く付き合うコツ

一晩寝てもお開けが残っている可能性が… 分解に約9時間必要!

飲む機会が多くなる年末年始。「今日は飲み過ぎないようにしよう」と心に決めていても、いざ飲み始めると「ほどほど」や「適量」でやめるのは難しいものです。

お酒の飲み過ぎが体にさまざまな負担を掛け、病気の誘因になることは言わずもがなですが、そもそも飲んだお酒が分解され、消失するまでにどれくらいの時間がかかるかご存じですか?

調査結果によれば、1時間に処理できるアルコール量の平均値は男性で約9g、女性で約6・5gとされています。ビール中瓶(500㎖)1本、日本酒1合、ウイスキーダブル1杯に含まれるアルコールは20gなので、それが完全に分解されるまでに男性で2・2時間、女性は約3時間かかる計算になります。もし、2杯、3杯とおかわりすれば、分解時間も2倍、3倍長くかかるのです。

仮に飲み会が夜11時までだとして、ビール中瓶2本、日本酒2合を飲んだとすると、一晩寝てもアルコールは抜けず、出勤時間にはまだ“お酒が残っている”可能性があります。車で通勤している人は、酒気帯び運転になる恐れがあるのです。もちろん分解・消失には個人差がありますが、飲み過ぎは健康面だけでなく、安全面からもお勧めできません。

そこで飲み過ぎを防ぐ工夫として、まずは料理のおいしいお店を選びましょう。季節柄、鍋料理を選ぶと、意識が鍋に向かいやすくなるのでお勧めです。また、お酒が飲めない人の隣に座るのもいいでしょう。

逆に避けたいのは、お酒を飲み放題に設定すること。つい元を取ろうとして、参加者全員が普段より多く飲んでしまう恐れがあります。人におかわりを促したり、お酌をして回るのも、飲んだ量が分からなくなるのでやめましょう。

お酒はおいしい料理や楽しいおしゃべりの引き立て役とわきまえて、上手に切り上げるすべをぜひ身に付けてください。

福田千晶(ふくだ・ちあき) 医学博士・健康科学アドバイザー 1988年慶應義塾大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科に勤務。96年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演、執筆、テレビ・ラジオ番組への出演などで幅広く活躍。また、診療所などで診察を担当するほか、産業医として企業の健康管理や健康啓発にも携わる。主な著書に『メタボがわかれば寿命がのびる!』(白夜書房)、『体脂肪を燃焼させるスロートレーニング』(永岡書店)など多数

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