全国健康保険協会(協会けんぽ)は、事業者検診(定期健診)結果の提供を呼び掛けている。協会けんぽでは、糖尿病をはじめとする生活習慣病の発症・重症化を予防し、医療費を適正化するため、協会けんぽ加入事業者の健診結果を取得した後、生活習慣の改善が必要な者に特定保健指導を行っている。また、事業主より送られたデータについては、国が促進するデータヘルス(健診結果やレセプト情報などのデータ分析に基づき行う効果的な保険事業)にも活用されている。
健診結果は個人情報となるが、「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき、事業主が健診結果を保険者へ提供することが義務付けられており、法令に基づく場合として提供が認められている。また、健診を受けた者の同意も不要となっている。提供方法は、①事業主が健診結果通知の写しを協会けんぽに提供、②事業主が健診結果データの提出の手続きを健診機関に委任し、健診機関から協会けんぽへ提出の2種類がある。
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