会長所信
いつの時代も、世を思い、世を愛する熱い情熱を、青年経済人たちは持ち続けてきました。国の礎となり、己の信じる指標をしっかりと胸に刻み、強い覚悟を心に秘め、勇気を持って、未来に向けた第一歩を踏み出してきたのです。
歴史を振り返れば幾度となく、新たなステージを生み出す時代の節目というものがありました。その節目で数多くの青年が世界を変えてきたのです。その節目の風を今強く感じています。2018年は、日本の近代化のきっかけとなった明治維新から150年、商工会議所の創立から140年の節目の年に当たります。また、戦後の日本から着実に脱却し、日本の新たなる歴史を生み出した「平成」から、新たな時代に変わろうともしています。翻って、私たちYEGも今、転換期を迎えていると思います。日本YEGの発足から36年目を迎え、組織としての新たな課題も出てきました。今後、日本YEGが組織として長らく生き抜くためにも、ここでしっかりと過去を振り返り、未来のためにさらに良くなるべく、私たち自身も変わっていかなければならないと同時に、世界を変えていかなければならないのではないでしょうか。
“Change the world.”今こそYEG同志の心に宿る熱い情熱を持って、この日本を経済豊かで、明るい希望が待ち受ける未来へと共に変えていきましょう。そのための原動力はわれわれの内にあります。だからこそ、未来を変える前に、YEGメンバーの一人一人が輝き、互いが結びつくことの素晴らしさを感じながら、私達YEGが持つべき世界観を変えていかなければならないのです。そして、今まで以上にYEGの連帯と帰属意識を高め、YEG愛を育んでいきたいと考えています。そのためにも、YEG宣言にうたわれる理念達成のために、ぶれることのない日本YEGとしての中期ビジョンを策定します。また、全国各地のYEGが取り組む熱心な活動を後押しし、会員一人一人YEGのメリットを感じられるようにしていきます。ひいては、それがYEGを愛することにつながり、揺らぐことのないYEGへの帰属意識となり、全国各地のYEGおよび日本YEGの発展へとつながると信じてやみません。
しかし、Change(変化)には、不安がつきまといます。でも、恐れることなく未来への第一歩を踏み出していきたいのです。そのためには、全国のYEGメンバーからほとばしり溢れ出すPassion(情熱)が必要不可欠なのです。地域を愛し、日本を愛するその強いPassionが、未来のともしびとなり、世界を変える原動力となるのです。3万3000を超える熱いPassionを持ったYEGメンバーが、全国それぞれの地域で根を張り、さまざまな活動をしています。その活動の一つ一つに、地域を愛し、経済の興隆を願ってやまないYEGの同志がいるのです。同志を固い絆で結び、次世代に残すべき未来のため、お互いを認め合い、お互いを高めながら歩を進めましょう。地域の枠を超え、さまざまな業種・業態の総合性を生かしつつ、青年経済人としての責務をしっかりと認識し、国内はもとより世界を視野に入れて共にまい進しましょう。
時代が、変化を求めています。加速する変化の時流にしっかりと対応し、自らを律し、自企業を発展させ、地域を盛んにし、日本が富むように世界を変えていきましょう。
最後に商工会議所創立者である渋沢栄一翁の言葉を紹介します。
正義人道に基づいて、
国家社会を利するとともに、
自己もまた富むものでなければ、
真の成功者とは言われない。
YEGメンバーが真の成功者となるため、皆さんと共に、燃えたぎるPassionによって、世界を変えるため、一歩を踏み出します。輝ける未来へ向けて。
だから迷うことなく、今こそ
Change the world!!
運営方針概要
(1)構造改革
効果的な活動を行うことができるように、各委員会の再編、そして未来を見据えた新しい委員会の設置を行う。
(2)中期ビジョン作成・ビジョン活動
日本YEGが目指すべき今後5年程度の方向性などをまとめた「中期ビジョン」を策定する。
(3)組織力強化活動
日本YEG未加入単会に対するアプローチ方法を模索し、会員数の増強を目指す。また、全国のYEGメンバー一人一人が、日本YEGに所属することのメリットを感じられるよう取り組む。
(4)総務広報活動
総務委員会と広報委員会を一つに統合し、日本YEG内部で保持している情報をいち早くメンバーや外部に向けて発信。
(5)研修活動
青年経済人としての資質やスキルの向上につながる各種の研修会を開催する。
(6)ビジネス活動・ネットワーク活動
国内、国外それぞれのビジネス展開が容易になるように、事業の幅を広げていく方法を模索する。
(7)提言活動
全国各地のYEGと対話を重ね、そこで得た声を一つの提言にまとめる“現場主義”を実践する。
(8)交流活動
YEGメンバー同士の交流に加え、商工会議所親会との連携や、若手国家公務員、さらには海外の経済団体との交流も行う。
(9)企画活動
日本YEGの実施する各種大会について、より参加しやすい形になるよう方向性を検討する。
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