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「下町育ちの再建王」の経営指南 「マーケティング4・0」の時代

先日知人が1800万円の退職金を手にしたそうです。奥さんは、その退職金と年金で老後はのんびり暮らそうと、ほっとしていたといいます。ところが、ご主人の考えは違っていました。600万円を投じて、学生時代からの夢であったオートバイ、ハーレーダビッドソンを買ったのです。すぐに家庭争議となったことは言うまでもありません。

このエピソードを見ても分かるように、モノの価値は、その人の状況によって異なります。現代マーケティングの第一人者として知られるフィリップ・コトラー教授は昨年、マズローの欲求階層説(自己実現理論)をベースにした「マーケティング4・0」を提唱しました。彼は、マーケティングは1・0から始まり、現在は4・0の時代にあると説いています。欲求階層説というのは、人が生きる上での欲求を「生存の(生理的)欲求」「安全の欲求」「社会的(所属の)欲求」「尊厳(承認)の欲求」「自己実現の欲求」と五段階に分けたもの。マーケティングの基本とされる考え方です。

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