日本商工会議所は7月3~4日、「第8回商工会議所経営指導員全国研修会(支援力向上全国フォーラム)」を岡山県岡山市内で開催した。研修会には、全国158商工会議所から経営指導員ら170人が参加。今年は、「伴走型支援における事業者のフォローアップ」をテーマに研修を行った。
同フォーラムは、全国の経営指導員が一堂に会し、経営指導員間のネットワークを強化するとともに、経営支援に係る好事例やノウハウの水平展開を行うことで、経営支援力の向上を図ることを目的に実施している。
日商からの説明では、国における小規模企業政策の動向や経営改善普及事業の変遷について解説。その後、識者による基調講演や各地商工会議所が参加した事業者のフォローアップに関するパネルディスカッションなどを行った。
引き続き、講演などで学んだ支援方法の実践に向け、グループディスカッションを実施。伴走型支援対象事業者の発掘手法の開発と支援方法の標準化・共有化など、具体的な内容・方法をグループ内で議論し、事業計画実施の支援に関する手法を発表した。
フォーラムの最後には、今後、経営指導員が取り組むべき行動指針となる「岡山アピール」を採択した。同アピールでは、企業の成長ステージに応じた課題解決による支援事業者のフォローアップの充実、クラウド型経営支援ツールや複数ビジネスアプリの活用支援といったIT化などによって、経営支援の生産性向上に取り組むことなどが掲げられている。
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