光市は山口県の東南部にあり、瀬戸内海に面しています。市内には、「日本の渚百選」をはじめ、「日本の白砂青松百選」「森林浴の森百選」にも選ばれている「虹ヶ浜海岸」などの恵まれた自然環境があります。市名が示す通り、美しく光り輝くまちといってよいと思います。
また、現在放映中の大河ドラマ「花燃ゆ」にも登場している初代内閣総理大臣・伊藤博文公の生誕地でもあります。伊藤公の生家をはじめ生涯を遺品と映像で紹介する資料館や、ご自身が設計した記念館がある「伊藤公記念公園」も見どころの一つです。さらには、江戸時代に北前船の寄港地として栄えたまち並みが残る「室積海商通り」、古くから伝わる「島田人形浄瑠璃芝居」などの伝統的な地域文化も大切に保存・継承されています。
同時に光市は、周南工業地帯の一翼を担う鉄鋼と薬品を中心にした産業都市としても発展を続けています。そんな光市で当社は、戦後間もないころに、父が独立開業しました。父は、「これからの日本は、必ず自動車産業が普及拡大する!」という考えの下、ゴムホース管の必要性にいち早く着目。燃料用フレキシブルホースのメーカーとしてスタートいたしました。創業当時、私は9歳でしたが、学校から帰ると遅くまで仕事を手伝う毎日でした。夏休みや冬休みもありません。父と一緒に、バスやトラック関連の会社へサンプルを持って回りました。そのかいあって、全国各地の企業から注文をいただくことができました。そのときの喜びは鮮明に覚えています。
その後、油圧機器の需要が増大、高圧ホースの必要性が高まり、横浜ゴムと技術提携。これをきっかけに、高圧継手、配管パイプの一貫生産体制を構築しました。今後も、お客さまの多様なニーズにお応えするため、新製品の開発と、世界に通用する総合メーカーとして、高品質な物づくりに社員一丸となって努めていきます。
私自身のことを申しあげると、創業者である父の影響を強く受け、幼少のころから背中を見て歩んできたといってよいでしょう。父は、先見の明と柔軟な発想力で今日の当社の礎を築きました。その父は「企業は人なり!」という言葉を大切にしており、その考えは私も非常に重要だと感じています。この言葉を忘れることなく、これからも製品で、お客さま、社員、その家族が幸せになれる会社経営を目指していきます。
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