室蘭市は北海道を代表する工業都市として発展してきた「ものづくりのまち」です。周囲は海が取り囲み、「地球岬」をはじめ美しい海岸線が続きます。港内には、全長1380mと東日本最大のつり橋「白鳥大橋」が優雅に架かっています。この大橋のライトアップをはじめとする港の工場群の夜景は新しい室蘭の魅力として脚光を浴びています。
室蘭3大グルメも忘れてはなりません。やきとりといっても鶏肉を使わない「豚肉・玉ネギ・洋がらし」の組み合わせが絶妙な『室蘭やきとり』は、今や全国ブランドとなっていますし、市内ラーメン店の6割が提供する『カレーラーメン』は、みそ(札幌)、しお(函館)、しょうゆ(旭川)に続く北海道第四の味を目指しています。さらに、室蘭に水揚げされる多彩な水産物の中でも市の魚にも指定されている『クロソイ』は、地元で養殖され、お刺身や煮付けなど、さまざまな料理で味わえ、どれも絶品です。
当社のコア業務は室蘭港を中心とした物流業です。真摯な営業姿勢を貫き、付加価値の高いサービスを提供することで顧客の信頼と満足度の向上を図っています。明治25年の創業以来、海陸運送、物品販売業などの業種で、室蘭・苫小牧・札幌・帯広・旭川・東京などに支店・支社、営業所を置き、地域に根差した活動を続けています。これに加えて国内だけでなく、上海・大連・ソウルに事務所を置き、グローバルな活動も展開中です。また、近年では人材育成やコンプライアンスの強化に向けグループ会社20社も含めたグループウェア「クリネット」の活用などにも力を入れています。長期目標として「目指せ200年企業」を掲げ、独自のC(法令順守)、S(安全)、R(利益)の礎を築いています。
私自身は、会頭2期目となる昭和33年生まれの57歳です。祖父から親子3代会頭を務めているのは北海道では珍しいケースかもしれません。学生時代はサッカー部に所属。ポジションがゴールキーパーだったためか、とかく専守防衛になりがちですが、仕事・商工会議所活動ともに「攻め」の姿勢を忘れないようにしています。
当所は今年度の目標に「水素エネルギーの研究」「人口問題対策への取り組み」「選ばれる室蘭への挑戦」を掲げています。これを称して「すい(水素)じ(人口)せんたく(選択)作戦」。商工会議会頭と13社の代表を兼務し、忙しい毎日ですが、唯一の取りえである体力を武器に日々動き回っています。
最新号を紙面で読める!