佐伯市は大分県南東部に位置し、佐伯藩藩主・毛利高政が治めた城下町です。県境を挟んで宮崎県延岡市に隣接し、九州一広い面積を誇ります。九州山地から広がる山間部と一級河川「番匠川」下流域に広がる平野部、リアス式海岸の海岸部から成り立っています。これらの特性を生かして、豊富な森林資源を背景にした林業や、温暖な気候を利用した農業、豊後水道の豊かな海に関連した造船業、水産加工業などが盛んです。3年前には東九州自動車道が開通し、当市の海、山、川の幸で、食観光での誘客も増えています。
また、歴史を偲(しの)ばせる施設も多く、佐伯城三の丸櫓門(県指定有形文化財)や武家屋敷通りを散策できる「歴史と文学の道」などは、城下町の面影を残しています。
当社は昭和23年、大陸から引き揚げてきた父が、谷川土木水道工務所として創業、今年で創業70周年を迎えた総合建設業です。業務内容は、建築工事の設計施工、一般土木工事(道路、トンネル、橋梁(きょうりょう)など)、生コンクリートの製造販売などです。現場五管理(品質、工程、原価、労務、安全)の徹底の下、顧客満足度を最優先し、「企業を通じて地域社会に貢献する」「私たちのマチのために、私たちができることを」を合言葉に、地域社会に必要とされ、かつなくてはならない企業を目指して「心の通じた施工」「心のこもった管理」「心から喜べる成果」の三心を社訓に、全社員一丸となって前に進んでいます。
私は工業大学(建築学科)卒業後、東京の会社に勤務。55年に帰郷し入社しました。62年に代表取締役に就任し、がむしゃらに走り続けて31年。長かったような短かったような。当所会頭には、平成19年に就任。商工業や地域社会の発展に尽くすことは、本業と同様にやりがいを感じます。中小、小規模事業者の人手不足や事業承継などは喫緊の課題であり、その解決に積極果敢に挑戦していくのが、商工会議所の責務であると思います。
私の趣味は24歳の時に始めたスキューバダイビングで、インストラクターです。また、最近は大型バイクでのツーリングも楽しみの一つです。何をするにも健康第一ですね。大いに余暇を楽しみ、それ以上に仕事をする人生を送っています。座右の銘は「人生いつも七合目」。山に例え、二、三合目だとまだ先が長い、十合目だとあとは下るだけ、七合目だとあと少し頑張れば頂上に手が届く。「常に励め、もう少し頑張れ」です。そういう気持ちで毎日を過ごしています。
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