新発田商工会議所青年部(新潟県)は1月8日、市役所新庁舎・ヨリネスしばたで「第13回城下町しばた全国雑煮合戦」を開催した。同イベントは、平成16年より同青年部がまちおこしを目的として毎年1月に開催しているもの。全国各地から挑戦者(出店者)を募り、地元の伝統的な具沢山雑煮「新発田雑煮」と日本一を競う。今回は、同県をはじめ北海道、広島など7道県から38店が参加、来場者約2万5000人でにぎわった。
当日は青空の下、各地の伝統的な雑煮や趣向を凝らした創作雑煮が提供され、開始と同時にあちこちで行列ができた。同イベントでは一般来場者による投票と審査員による審査の2部門で審査が行われ、優勝雑煮には「征夷大将軍」の称号が贈られる。今回の征夷大将軍には村上商工会議所青年部(新潟県)の「光るダシ! 越後村上臥牛山(がぎゅうさん)雑煮」が選ばれた。これは牛肉と野菜を山のように盛り、その上にはらこ(イクラ)を乗せたもの。味や独創性など全ての項目で高得点を得、優勝を勝ち取った。また、地元企業がご当地アイドル「Negicco(ねぎっこ)」とコラボレーションした雑煮なども好評だった。会場では「開運餅まき」や「看板娘コンテスト」などのイベントも行われ、終日にぎわった。
同イベントの雑煮に使用する餅は、地元の子どもたちとその保護者が「田植え体験」で手植えし収穫した新潟産もち米「こがねもち」を地元の食品会社が加工したもの。毎回、これを全参加店に配布している。また、同イベントではリサイクル可能な容器を使用してごみ減量化に努めたり、無料シャトルバスを運行して車での来場を減らし、排気ガス削減につなげるなど環境に配慮している点も注目されている。
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