日本政府観光局(JNTO)はこのほど、2017年の訪日外客数が前年比19・3%増の2869万1千人で、JNTOが統計を取り始めた1964年以降最高となったことを公表した。国・地域別では、主要20カ国・地域全てで過去最高を記録した。
中でも、韓国(714万人)と中国(735万6千人)は初めて700万人台に達した。これに台湾と香港を加えた東アジア4カ国・地域は、前年比21・9%増の2129万2千人となり、訪日外客数全体の70%以上を占めた。また、ロシアでは年初の査証要件緩和の効果が大きく、前年比40・8%増と高い伸びを示した。
石井啓一国土交通大臣は記者会見で、2020年の訪日外国人旅行者数4000万人といった政府目標達成に向け、アジアからの個人旅行客やリピーター客の取り込み、欧米豪における認知度の向上などにより、訪日需要を掘り起こしていく考えを示した。
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