今回、日本商工会議所会頭賞に輝いたのは株式会社明宝レディースの「明宝トマトケチャップ」。審査員からは、「実食してみると、トマトの存在感を感じられるところがとても良い」などの声が上がった。
同商品は、岐阜県産のトマトを100%使用し、トマトの選別、洗いからビン詰めまで全て女性の手作業でつくられている。大鍋で5時間かけてじっくり煮込んで仕上げられたその味は、完熟トマトならではの深みがある。また、添加物を使用していないため、トマトの風味がそのまま伝わってくる。手間と愛情を目いっぱい注ぎ込んだ自信の逸品。和食・洋食・中華、どんな料理にも使える。日本テレビ『どっちの料理ショー』にも厳選特選素材として登場した。
同社は、加工品開発などに取り組み、女性だけで事業を展開している。1992年に設立された第三セクターで、80年結成の農村の女性たちによる「仲良しグループ」がその母体だ。コメの減反に悩む村で、何とか女性の力で活気づけようとトマト栽培を開始。村でもトマト栽培が盛んになると供給過剰になったことから、余り物のトマトを活用しようと始まったのがケチャップづくり。6年の月日をかけて試作を重ね、89年に同商品の製造販売を開始し、現在に至っている。
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