福山商工会議所(広島県)は3月18日、福山市と共催で、「井原鉄道 貸切ワイン列車の旅」を実施した。同ツアーは、同市と周辺地域が地域資源のブドウを活用したワインをPRする「備後圏域ワインプロジェクト」の一環として行われたもの。井原鉄道神辺(かんなべ)駅から吉備真備(きびのまきび)駅まで臨時列車を運行し、車中では備後産ワイン6種類と地元産品を使用したおつまみ、弁当を提供した。参加者71人はスパークリングワインで乾杯し、地元の味を楽しんだ。
同所は平成27年より、地域資源の一つであるブドウ(マスカット・ベーリーA)を活用して新たな販路開拓へ取り組み、ワイン開発などを支援している。その結果、福山大学が開発した福山市の花バラの酵母菌を用い醸造した赤ワインや飲食業から醸造家に転身した男性が造るスパークリングワインなど4種類のワインが誕生。これらは同ツアーで提供された。
スパークリングワインは4月に一般販売を開始すると早速多くの注文が入ったという。同所は、「今後も広く広報し、販路拡大を支援していく」と意気込みを見せる。20、21日に行われる「福山ばら祭」でも試飲を行う予定だ。
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