出雲商工会議所(島根県)は、美肌に効果がある薬草などを使用したクッキー「食べるお守り」第2弾を開発し、3月27日から首都圏に展開するナチュラルローソンで販売を開始した。使用する素材は、島根県産のものを中心に厳選。添加物や小麦粉、乳、卵、白砂糖は不使用だ。女性による開発チームを立ち上げ、主に20~40代の女性をターゲットに考案された。「お守り」のように女性を応援することをコンセプトとしている。
今回販売が開始された商品は、薬草「アカメガシワ」入りと「ハトムギ」入りの2種類のクッキー。アカメガシワは、美肌に効果がある抗酸化作用を持ち、肌のきめを改善する効果などが研究機関により確認されている。ハトムギにも肌の代謝を活性化する効果がある。
出雲地方では、約1300年前に編さんされた『出雲風土記』に多数の薬草が記載されるなど、古くから薬草が根付いている。そのため同所は、地域資源である薬草に注目し、「出雲〝薬草×美活〟プロジェクト」を立ち上げ、開発を進めてきた。ターゲットを若い女性に据え、美容や美肌に効果のある薬草を使い、美に特化して商品を考案した。
女性にとって魅力的な特徴を詰め込んだ商品を開発できたのは、出雲地域在住の20~30代を中心とする女性8人で開発チーム「出雲薬草女子部」を結成したことも大きいという。同所が中心となって人材を集め、開発チームには、地元や東京でマクロビオティックの料理教室を主宰する浅津知子氏やPR会社のプランナー、行政からのメンバーなどがそろった。
開発に当たっては、平成26、27年度に「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」を活用し、調査や試作品開発を行った。その後、28年の第1弾商品の発売を経て、今回の第2弾の商品が発売された。同所は今後、他の素材を使用した商品開発の支援など、「〝薬草×美活〟プロジェクト」のブランド化を目指す。
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