福山商工会議所(広島県)は8日、バラの酵母菌を活用した赤ワイン「SANZO NO AKA(さんぞうのあか)2017」を発売した。産学官民連携のプロジェクトとして、福山大学や福山市などと協力して開発。ボトルのデザインはバラをアクセントとし、赤、緑、青の3色を用いている。赤はバラやワイン、緑はブドウ畑や山、青は知性や海を表しているという。
同市を含む備後圏域はブドウの産地であり、今回発売されたワインの原料「マスカット・ベーリーA」は、国際ブドウ・ワイン機構にも登録されている。また、毎年「ばら祭」が開催されるなど、バラは同市を象徴する花でもある。バラの酵母菌を使ったワインは、同市の特徴を併せ持つ一品だ。
同所は、2015~16年の2年間、「地域力活用∞全国展開プロジェクト」を活用し、ワインの開発を進めた。昨年に赤ワイン「さんぞうの赤」を発売したところ人気を博し、生産分が完売。そこで第2弾として今回のワインを企画した。生産本数は、前回の2倍以上となる1300本だ。
1日には、産学官民連携で同所などが「備後福山ワイン振興協議会」を設立した。今後、さらなる認知度向上と、ワインを核とした地域活性化を目指していく。
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