厚生労働省はこのほど、食品の衛生管理向上に向け「HACCP(ハサップ)」の導入に取り組む食品などの事業者を支援する「HACCPチャレンジ事業」を開始した。事業を通じて、HACCPの普及促進と食品安全レベルの向上、消費者への周知などを目指す。
事業者自らが策定、実行するHACCP は、食品原材料の受け入れ~最終製品の各工程で、微生物、化学物質、金属の混入などの危害要因を分析・予測し、危害の発生防止につながる特に重要な管理点を継続的に監視・記録する工程管理のシステム。抜き取り検査に比べ、事故の未然防止や原因解明に効果が大きいことから、世界的に推奨されている。
同事業は、HACCPによる衛生管理に継続的に取り組む食品などの事業者が対象で、HACCPを構成する12の手順に適応(自主点検票で確認)していることなどが参加条件。サイト上で参加事業者を紹介し、HACCPによる衛生管理の取り組みを応援する。
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