日本政府観光局(JNTO)が6月17日発表した5月の訪日外客数は前年同月比99・9%減の1700人だった。8カ月連続で前年同月を下回っている。4月の2900人がさらに減少し、単月の訪日外客数としては、JNTOで統計を取り始めた1964年以来、過去最少となった。
前月に続き、22市場全てで訪日外客数がほぼゼロに近い数字となった。JNTOでは、新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの国で海外渡航制限や外出禁止の措置が取られていることや、日本においても検疫強化、査証の無効化の措置の対象国が拡大されたことなどがその要因としている。
国・地域別で見ると、昨年同月は約76万人が訪れた中国が30人、約60万人だった韓国が20人にとどまった。ほかのアジア地域でも状況はほぼ同様で、台湾や香港は10人未満、インドが30人だった。欧米では、米国が50人、フランスが20人、英国やドイツ、イタリアなどが10人未満となっている。
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