高松商工会議所(香川県)は、高松市の地場産業である盆栽の魅力を発信するため、盆栽づくりのワークショップを行う講師を育成する「BONSAI RECORD(ボンサイレコード)」事業を開始した。同所会員で盆栽が本業ではない事業者を対象に、1年間で全9回の講座を開講。専門家の指導の下、盆栽の基礎からワークショップを開催できるまでのスキルを身に付ける。ゲストハウスや生花店、理容店など6事業者が参加し、18日に第1回の講座が行われた。
同事業は、外国人も含め近年増加傾向にある観光客に向けて、「体験型観光」を提供することが狙い。高松市は松の盆栽で全国シェアの約8割を占めるが知名度が低く、盆栽農家の担い手も不足していることから、観光客が気軽に盆栽づくりを体験できる機会と場を設けるべく小売業やサービス業から講師を育成し、盆栽文化の普及と従事者の増加につなげようと考えた。
初回の講座では、受講者は松などの「芽切り」やモミジのコケ玉作りを体験。終了後、気付いた点などを記録した。記録は毎回行い蓄積していく。同所は「盆栽文化を広めるよい担い手になってくれれば」と期待を寄せる。
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