日本商工会議所と全国観光土産品連盟が1271点の土産品から優れた商品を選定。特に最も優れた商品に授与される大臣賞と日商会頭賞を1品ずつ紹介する。
株式会社野沢商店は、栃木県の上三川町で長年、特産品の「かんぴょう」を使用した土産品を販売している。このたび日本商工会議所会頭賞(菓子部門)に選ばれた「かんぴょうといちごのハーモニー」は、いずれも栃木県が生産量日本一を誇っている特産品をコラボレーションさせた一品。かんぴょうの触感を残すため、3㎜に細かく刻んだかんぴょうを、県産のイチゴ「とちおとめ」を使用した餡に練り込み、まんじゅうの皮で包みこんだ和菓子だ。
同商品は、業者向けには安定しているが、個人向けの需要に悩むかんぴょう商品の掘り起こしを狙ったもの。「手軽に食べられる土産品」として開発された。
斬新ともいえるこのコラボレーションは、年齢層に関係なく、広く人気を獲得できる菓子として、審査員から注目を集めた。地域の特性を生かしながら、意外な組み合わせで新しい可能性を見いだし、「一度は食べてみたい」と思わせる新感覚の和菓子として、高く評価された。
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