加古川商工会議所(兵庫県)は4月2、3日の2日間、「新入社員セミナー」の一環として「和食マナー講座」を開催した。同セミナーは、会員企業の新入社員を対象に毎年実施しているものだが、和食のマナー講座を取り入れたのは今回が初めて。会員企業26事業所から66人が参加した。
同所では、「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことから、「和食」を教養として身に付けてもらい、取引先との会食マナーや、社内外で年齢の離れた世代との良好な関係構築に役立ててもらいたいと同講座を企画。当日は、オーソドックスな松花堂弁当などを実食しながら専門家から「和食のマナーや食材の意味、器や盛り付けの美しさを理解する」「共通の話題で世代を超えたコミュニケーション力を身に付ける」「正しい日本の食文化を海外に広める役割を担ってもらう」をテーマにした講演に耳を傾けた。参加者からは、「和食の魅力について楽しく勉強できた」、「マナーや名前の由来など興味深かった」などの感想が聞かれた。
同所は、「試験的に実施した和食講座だが、非常に喜んでもらえた。これから社会人として活躍する上で、和食は重要なビジネスツール。人材育成のためにも、来年以降の継続も視野にいれたい」と話している。
最新号を紙面で読める!