日本・東京商工会議所は、8月22~30日まで、中央アジアのカザフスタンとキルギスに現地事情視察団を派遣した。大阪商工会議所の伊藤紀忠国際ビジネス委員会副委員長を団長に12人が参加した。
カザフスタンでは、川端一郎駐カザフスタン日本国大使を訪問するとともに、政府系投資貿易機関カザフインベストで「蜂蜜」「自動車部品」「建設・環境」の3分野に分かれてビジネスマッチングを行った。アスタナ万博会場では、カザフスタン館、日本館のほか、キルギスブースを訪問し、同政府代表であるキルギス商工会議所のマラット会頭に2025年大阪万博誘致への協力を呼び掛けた。
キルギスでは、ショルブラク村やアクサイ村で独立行政法人国際協力機構(JICA)の指導の下、一村一品活動のフェルト製品を生産する現場を視察したほか、カラコルの一村一品活動の組合事務所兼作業場やショップ、カラコル養蜂業組合、同組合の養蜂現場などを訪問した。また、首都ビシュケクでは、キルギス商工会議所でビジネスマッチングを実施したほか、山村嘉宏駐キルギス日本国大使、JICAキルギス事務所、アラバエフ大学日本学院就職センター、経済省投資促進庁などを訪問し、意見交換を行った。
カザフスタンは中央アジア最大の面積と経済規模を誇る資源国で、1人当たりGDPは1万ドルを超えている。隣国のキルギスは、外資の活動や外国送金が自由化されており、飲食店などの業種でも外資100%で進出できるなど、中小企業でも活動しやすい環境が整っている。日本語を学ぶ学生も多いことから、観光産業などへの高度人材の供給基地としても注目を集めつつある。
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