YEG(青年部)フラッシュ 少子化を婚活事業で解決

YEGが恋のハッピー大作戦カップル成立率40%以上を誇る婚活事業

少子化対策や地域活性化を目的に、商工会議所やYEGが中心となった婚活事業が全国各地で実施されている。婚活事業の成否で気になるのは、やはりカップル成立率。開催当初より驚きの数値実績を挙げている好事業を紹介する。

平成19年に春日井YEGが企画・立案した「恋のダイサク」とは、「恋のハッピー大作戦」を略したものだ。今年で12回目を迎え、9回目からは女性会との共催で実施しており全国からも大きな注目を集める婚活事業となっている。

その理由は、カップル成立率の高さにある。平均40%を超える実績を残しており、この事業を通じて知り合ったカップルの 結婚例もある。

(左)鈴木 暢人 氏Nobuhito Suzuki 春日井YEG(第9回実行委員長)株式会社ドゥーミュージック (右)三浦 一孝 氏Kazutaka Miura 平成28年度春日井YEG会長 三浦事務所

高いカップル成立率の秘訣

カップル成立率の高さの秘訣は何なのか? 第9回の実行委員長を務めた春日井YEGの鈴木暢人氏は、「安心感、テーブルごとの仕掛け、告白の仕掛けの3点が何よりも重要」と話している。

「まず、安心感に関しては、商工会議所という公的な機関が主催しているということと、事前に面接を行い、婚活目的外の人は参加を断っている点があります。また、参加男性を対象に、事前にコーディネートやコミュニケーション方法などの講習を行うなど、徹底したサポートも、安心感につながっています」

何よりも、応募する時点で安心感がなければ参加者は集まらない。これに関しては、各地商工会議所で実施している婚活事業の参加者からも高く評価されている点だ。

「次に、テーブルごとの仕掛けについて。婚活ではテーブルごとに自己紹介を行うことになります。このとき、テーブルコーディネーターが、各テーブルで紙をどれだけ高く積めるか、といった共同作業を参加者に行ってもらうことで、自己紹介がしやすい環境をつくるようにしています」

やはり、実際に参加しても、相手と話すきっかけがなかったり、相手の性格をよく把握できなかったりすると、カップルは誕生しない。ここにも仕掛けが必要となる。

「恋のダイサクのアタックチャンス(告白タイム)では、男女が両サイドに分かれ、一斉に告白するスタイルです。また、このアタックチャンスは、必ず複数回行うことにしています。告白への抵抗感を少なくし、周りがどんどん告白する様子を見て、自分も告白しなければ……という雰囲気をつくり出すのです。また、告白される側も、告白されて嫌な気はしませんし、告白される回数が増えることで、カップルの成立率が高くなる、という仕組みです。このように、カップル成立率を高めていった結果、すでに7~8組の参加者がご結婚されました。その話を聞いて、僕らのやり方は間違っていなかったと感じています」

募集は市外に出すのが効果的

婚活事業で重要なポイントは、募集方法にもある。最も気を付けなくてはならない点は、募集媒体と募集対象エリアである。日商が実施している「商工会議所婚活事業実施状況調査」(平成28年3月10日付)の調査結果でも、婚活事業実施上の問題点・課題として、「参加人数を増やす方法、効果的な募集方法」が最も多く挙げられている。

民間事業者が行っている婚活パーティーでは、一般的に女性の参加者の方が多い傾向にあるが、商工会議所の行う婚活事業は、男性の参加者の方が多いという特徴がある。これは、メンバー比率の8割が男性というYEGネットワークを活用することで、男性参加者を多く集めることができるためである。

次に、女性の参加者を増やすことが事業成功の鍵となるが、参加者アンケートによると、女性は自分の住んでいる地域の婚活事業にはあまり積極的でなく、他地域の婚活事業に参加することにはあまり抵抗がないという声も多い。そのため、女性の募集にあたっては、近隣で大きなまちの女性がよく読む雑誌やフリーペーパーに対して、募集告知などを出稿することが効果的な集客につながる。また、これらの媒体は、読者アンケートなどにより読者層の分析結果を一覧にした資料を持っているので、この資料を活用し、参加してほしいターゲット層の女性参加者の効果的な募集が可能となるだろう。一方で、対象エリアなどの絞り込みをせず、単に市内で折り込みチラシなどをばら撒いても、効果が非常に薄いことから、行うべきではない。

より多くの参加者を集めた婚活事業を実施し、カップルの成立率を高めることは、地域経済活性化の一助となる。そして、カップルの結婚・出産により、地域の人口増加にもつながっていく。

今後の婚活事業について

恋のダイサクは、第10回から女性会との共催としている。春日井YEGの28年度会長である三浦一孝氏はこのように語る。

「婚活事業は、春日井市全体の発展の一助になると考えています。だから、商工会議所、女性会、YEG、そして、市とも協力して実施してきました。今後は、市民からボランティアの募集などをして、まちぐるみの事業として規模を拡大していってほしいと思っています」

高いカップル成立率を誇る婚活事業のノウハウを確立した春日井YEG。今後も結果を出す事業として積極的に取り組んでいく。

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