地元メディアも注目の海外交流を実施YEGがカンボジアでのビジネスに熱視線
日本YEG交流委員会が、海外でのビジネスチャンスの創出を目的に、カンボジアでの交流事業を実施。YEGならではの組織力・信頼感、つながりを生かした事業を通じ、メンバーの事業拡大の可能性を広げた。
日本YEGは平成28年8月8、9日の2日間、海外交流事業「YEGベネフィットinカンボジア」を実施した。日本国内では得られないバイタリティーを肌で感じ、発想力と国際感覚を磨き、海外でのビジネスチャンスをつかもうと、YEGメンバー58人が参加した。交流の様子は地元メディアにも大きく取り上げられるなど、注目を集めた今回の海外ビジネス交流事業を紹介する。
なぜ今カンボジアなのか
外務省HPによると、カンボジア経済は、「2004~07年までの4年間で、10%を超える高い経済成長を記録した。堅調な縫製品などの輸出品、建設業、サービス業および海外直接投資の順調な増加により、今後も安定した経済成長が見込まれている」とされている。また、今年9月1日からは、ANA(全日本空輸)から日本初となる成田~プノンペン間の直行便が毎日就航し始めるなど、アクセスも大幅に向上している。
さらに、同国では外国人100%資本で会社が設立できることから、海外からの進出のハードルが低い。そして、国民の平均年齢が20代前半と若者が多く、現地大学の日本語学科や日本語学校も盛んで、人材の確保にも期待が持てる国でもある。
このように、発展目まぐるしいカンボジアを訪問することで、海外への投資・貿易、進出、人材の雇用・交流、新たなビジネス創出などのヒントを得たり、より具体的な行動につなげる事業として日本YEG交流委員会が企画したのが「YEGベネフィットinカンボジア」だ。現地集合・現地解散で、2泊3日のスケジュールが組まれた。
カンボジアの歴史や文化を学ぶ
初日は「カンボジアを知る」をテーマに、「リアルカンボジア、海外展開はじめの一歩!」と題して、日本貿易振興機構(ジェトロ)によるカンボジア概況や現地で起業された経営者の講演、質問形式のパネルディスカッションを実施。質疑応答では、時間いっぱいまで質問が尽きず、参加者の関心の高さがうかがえた。その後の懇親会では、カンボジア日本語学校に就学中のカンボジア人学生らを招待。現地の若者との交流を図りながら、文化などを学んだ。
カンボジア商業大臣を表敬訪問
岡村寅嗣平成28年度日本YEG会長をはじめとした日本YEGメンバーは、パン・ソサック商業大臣を表敬訪問し、経済状況などについて懇談。その後、在カンボジア日本大使館に、隈丸優次特命全権大使を訪問し、挨拶および事業の報告などを行った。さらに、夜のレセプションでは、津川貴久在カンボジア日本大使館公使のほか、カンボジアの企業家らを招き、両国間の経済情勢などについて語り合い、友好関係をさらに深めていくことで一致した。
これらの表敬訪問やレセプションの様子は、カンボジアの地元新聞5紙とテレビニュース3局で取り上げられた。今回の交流事業が地元メディアにとっても関心の高いものであることがうかがえた。
実際に必要な知識を収集
2日目は、市内の企業や日本語学校を訪問。また、現地銀行にて口座を開設するなど、参加者の関心事項ごとに分科会を設けた。さらに、「具体的事例から更にカンボジア展開の可能性を創造する!」と題して、カンボジア国内の金融、会社設立、不動産、小売り、飲食、人材などに精通した事業者らを招き、体験談などを交えた講話も実施。その後、講話を踏まえたワークショップを行い、各自がカンボジアでビジネス展開するために必要な知識を深めた。
事業の成功に感謝
下地勇気日本YEG交流委員長は、「今回の海外交流事業では、『海外展開に向けたヒントを持ち帰りたい』という意識の高いメンバーが多く、大変充実した事業となった。参加者の中に、具体的な事業展開や人材雇用につながる機会が必ず生まれるものと確信している。参加者には、YEGネットワークの広さ、仲間との絆の強さを感じてもらい、さらに今回の経験を地元や単会に持ち帰ってもらえたら、委員会メンバー一同本当にうれしく思う」と語り、関係者の協力と事業の成功に感謝した。
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