日本政府観光局(JNTO)はこのほど、2016年の日本における国際会議開催件数が、前年比9・6%増(274件増)の3121件で過去最高を記録したことを発表した。調査は全国のコンベンション協会などの情報を取りまとめた。
都市別の開催件数は、東京23区が574件で1位。次いで、福岡市(383件)、京都市(278件)となっている。グローバルMICE都市として国際会議誘致の取り組みを強化している神戸市、京都市、大阪市などにおいて、開催件数の対前年増加が顕著となった。一方、仙台市の開催件数は大きく減少したが、これは、前年に国連防災世界会議の関連会議が多数開催されていたことが影響している。
会議への総参加者数は、5・3%増(9・4万人増)の186・1万人。うち外国人参加者数は、22・3%増(3・9万人増)の21・4万人となり、初めて20万人を超えた。外国人参加者が最も多かった会議は2016年6月に福岡市で開催された「第99回ライオンズクラブ国際大会」で、1・2万人の外国人参加者があった。
JNTOでは、「グローバルMICE都市をはじめとして官民の積極的連携によりMICEに対する取り組みは着実に成果を上げている。今後、日本再興戦略で掲げられている目標『2030年にはアジアナンバー1の国際会議開催国として不動の地位を築く』の実現に向けて、MICEブランドを活用したグローバル・ブランド・キャンペーンの展開をはじめ、各都市とも緊密に連携し、国内各地での国際会議の一層の誘致促進強化に取り組んでいく」としている。
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