磐田商工会議所(静岡県)は10月28、29日の2日間、軽トラ市の開催団体が全国から集まるイベント「全国軽トラ市inいわた」をJR磐田駅前商店街ジュビロードで開催した。同所は、同商店街の活性化を目的に平成23年より軽トラ市を開催しており、同イベントは多数の出店者が集まる本州最大級の軽トラ市に成長した。開催6年目を迎えた本年は日本各地から参加者を募り、全国軽トラ市として開催した。
軽トラ市とは、農水産物の生産者や事業者などが商品を持ち寄り、軽トラックの荷台に陳列して販売するイベントだ。生産者や事業者の多くが軽トラックを所有していることから手軽に開催でき、全国で軽トラ市による地域振興の取り組みが広がっている。
10月29日に開催した全国軽トラ市では、169台の軽トラックが集まった。野菜や魚などの農水産物や雑貨、衣料品など、バラエティーに富んだ商品が販売された。約1キロメートルにわたる会場には約4万人が来場し、大きな盛り上がりを見せた。
さらに、全国軽トラ市のイベントの一つとして、28日には「全国軽トラ市サミットinいわた」も開催された。約500人の聴講者が訪れ、軽トラ市でまちづくりを実施している15団体が、北は青森県から南は宮崎県まで全国から集まり、軽トラ市の可能性について話し合った。
同イベントの会場となった同商店街は、磐田市の玄関口でもあり、以前はにぎわいを見せていた。しかし郊外への大型ショッピングセンター進出などにより、同商店街を訪れる人は減少の一途をたどっていた。
そこで、にぎわいを取り戻すため、同商店街で生まれ育った若手商店主たちが平成23年に第1回「みんなで軽トラ市 いわた☆駅前楽市」を開催。初回から盛況だったため、その後、同商店街では継続的に軽トラ市を開催してきた。同商店街のメンバーは「全国軽トラ市をターニングポイントに、磐田市の情報発信、駅前商店街の発展にさらに寄与していきたい」と今後の展望を語った。
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