佐世保商工会議所(長崎県)は10月19日、長崎県立大学の学生と連携し、佐世保市の老舗料理店「いけ洲博多屋」の新メニュー「ハイブリッド海天丼」を開発したと公表した。若者の意見を取り入れ、見た目にインパクトあるメニューで「インスタ映え」を狙う。
若年層の顧客を呼び込みたい同店の芹野隆英社長が、同所に相談を持ち掛けたことが新メニュー開発のきっかけとなった。同所が同大学と連携し行っている「産学連携・調査診断事業」を活用し、学生が若者などにアンケート調査を行い、新メニューを提案した。
ハイブリッド海天丼は、ご飯の上にイカやタイなどの刺身、さらにエビと大葉のてんぷらを乗せており、二つの料理を1度に味わえる。カツオと昆布のだし汁も付いており、お茶漬けとしても楽しめる。
11月末まで1日20食限定で提供しており、来年以降の提供も検討する。価格は1990円。学生は学生証提示で300円の割引、さらにSNSで投稿や拡散などをした人は200円引きとなる。
同所では同店との連携に加え、ホテルなど他業種とも連携し学生の意見を経営に生かしている。同所は「人材や資金の問題から独自の調査を行うことが難しい中小企業も、当所の事業を活用し利用者の意見を経営に生かしてほしい」と話している。
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