現地で支援状況を視察
伊那商工会議所女性会は2月7~9日、メンバー4人と同所の吉澤文男副会頭らとともにフィリピンのマニラを訪問した。同女性会は平成20年度から環境問題への取り組みの一環として、不要となった夏物衣類を会員から回収。吉澤副会頭が所属するボランティア団体やNGOを介し、マニラの貧困層が暮らすパヤタス地区に毎年贈ってきた。今回の訪問は、衣類を現地で直接手渡すとともに、支援状況を視察しようと企画された。
訪問初日、一行はボランティア団体が設立した支援施設を訪れ、この日のために集めた衣類や寄付金を贈呈。また、ゴミを換金して暮らす女性たちの就業支援のために設けられた刺しゅう製品の作業場や、作業に通う女性の自宅を訪問するなどして、同地区の深刻な貧困問題について学んだ。
一行は、フィリピン日本人商工会議所も表敬訪問。現地会員企業にパヤタス地区への支援を呼び掛けるなど、貧困解消に向けた同所の活動状況について話を聞いた。
織井次子前会長は「毎年贈り続けている衣類を使う人々の生活を目の当たりにし、責任の重さをあらためて痛感した。引き続き支援活動に力を入れたい」と今後の抱負を語った。
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