備前商工会議所(岡山県)がPRしている備前焼のビアマグが「ビールが喜ぶ器」と称されるなど、ビール本来のうまさを引き出すカップとして飲食店だけでなくビールメーカーなどからも注目を集めている。ビールを注ぐと、きめ細やかなクリーミーな泡が発生するだけでなく、長持ちするのが特徴だ。

備前焼は頑丈かつ保温に優れ、実用品として多くの人に愛用されてきた。土の肌触りが感じられる素朴な表面は、使うほどに味わいが生まれる。主原料の粒子が細かい土「ひよせ」は収縮性も高く、それによって表面にできる小さい凹凸が泡を発生させる。

さらに、内部にできる気孔が酒の酵母菌の動きを高め、ウイスキーやワインもこくがある味になり、おいしく飲むことができるという。

同所は、「備前焼のビアマグは実際に使うことで手になじみ、落ち着いた味わいが出る。多くの方にその魅力を感じていただきたい」と話している。