日本商工会議所は2月13日、「商工会議所婚活事業実施状況調査」の集計結果を発表した。本調査は、少子化対策や地域活性化などの観点から、全国の商工会議所が取り組む婚活事業(独身の男女を対象に、出会いの場を提供するために交流会・街コンなどを開催する事業)について、その実態を把握するために行っているもの。平成21年度から毎年調査を実施している。今回は昨年10月に、全国514商工会議所を対象に実施。387カ所から回答を得た(回答率75・3%)。
調査結果によると、昨年度に婚活事業を実施した商工会議所は169カ所(実施率43・7%)。実施回数は延べ277回にのぼり、会議所数、回数ともに過去最高となった(前回調査時=実施会議所数134カ所、回数237回)。参加者数も年間3万人(男性=1万6188人、女性=1万4694人)を突破し、前年度に比べて約1・7倍となっている。参加者数の大幅な増加の背景には、地域の商店街などと連携し、大規模な「街コン」の開催に取り組む商工会議所が多く見られたためと分析している。
事業の実施目的については、「地域経済の活性化」(145会議所/38・1%)が最も多く、事業成果についても「会場に地域の店舗や商店街が利用され、地域の経済効果につながった」などの声が寄せられている。地域経済を担う商工会議所では、「少子化対策」としてのみならず、地域を元気にする新たな方策の一つとして、婚活事業に活路を見出し取り組んでいる。
なお、昨年度の婚活事業でのカップル成立数は1176件。仲人役と二人一組で参加する交流パーティーを開催するなど、カップルの成立に向け、参加者に配慮した独自の婚活事業に取組む商工会議所が多く見られた。
※詳細は日商ホームページ(http://www.jcci.or.jp/sangyo/labor/140213/hp2013.pdf)を参照
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