日本商工会議所は6月15、16日、富山県富山市で日本商工会議所と北陸信越ブロック商工会議所との懇談会、第655回常議員会・第255回議員総会などの諸会議を開催した。15日に開催した懇談会では北陸信越ブロック内の商工会議所会頭から地方創生に向けた多様な取り組みや課題について報告があり、日商正副会頭らと意見交換を行った。日商の三村明夫会頭は、「持続的な経済成長のためには地方創生の実現が不可欠」と述べ、商工会議所が中核となって取り組んでいくことを呼び掛けた。
日商と北陸信越ブロック商工会議所との懇談会には、全国144商工会議所から会頭ら223人が出席した。懇談会では、富山・髙木繁雄会頭、輪島(石川県)・里谷光弘会頭、塩尻(長野県)・山田正治会頭、五泉(新潟県)・樋口滋会頭が、北陸新幹線の早期大阪延伸、小規模商工会議所が果たしている機能への一層の評価、街道観光と事業の広域連携推進、地元産業のブランド化などについて報告。日商の正副会頭・特別顧問と意見交換を行った。
三村会頭は、冒頭のあいさつで、「強い経済を実現していくためのサプライサイド政策を早期かつ確実に実行することが重要。商工会議所が中核となって、知恵を絞り、持てる力を発揮することが必要」と強調した。また、各地会頭からの報告に対して、新幹線の整備・延伸について議論をさらに深めていく考えを表明。産業観光をはじめ、広域観光が定着していることについて高く評価した。 16日は、常議員会・議員総会などを開催。その後、特別講演として石井隆一富山県知事が特別講演を行った。
会頭視察 セントラムに乗車
日本商工会議所の三村明夫会頭は15日、富山駅から北陸信越ブロック商工会議所との懇談会の会場まで、市内電車環状線「セントラム」に乗車した。社内では、森雅志富山市長と髙木繁雄富山商工会議所会頭から、市が進める電車を生かしたコンパクトシティーづくりについて説明を受けた。
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