紳士のスタイル〜着こなしの心得〜 ビジネスシーン別コーディネート

<シーン1> クライアントへのプレゼンテーション チャコールグレーのスーツは正統的かつスタイリッシュな雰囲気を演出。襟越しの高いシャツにネクタイを合わせるとその人の印象を格上げしてくれます。靴は茶を選ぶとソフトなイメージに。チャコールグレーストライプのスーツ11万5,500円、サックスのシャツ1万3,650 円、リネンのポケットチーフ6,825 円〈全てフランコ・プリンツィバァリー〉、ベルト1万3,650 円〈ポール・スチュアート/全てSANYO SHOKAI〉、花小紋柄のネクタイ1万7,850円〈ポール・スチュアート/ポール・スチュアート 青山店〉、ホールカットシューズ7万350円〈三陽山長/三陽山長 銀座店〉 ※商品の問い合わせ先 ・SANYO SHOKAI/0120-340-460(C.R.室) ・バインド ピーアール/☎03-6416-0441 ・三陽山長 銀座店/☎03-3563-7841 ・ポール・スチュアート 青山店/☎03-3406-8121 ・トレメッツォ/☎03-5464-1158

スーツの着こなしは今やビジネススキルの一つ

ビジネスマンにとってスーツの着こなしは、今や仕事を円滑に進めるための〝スキル〟と言っても過言ではありません。だからこそ、さまざまなシーンに最適な着こなしを心掛け、印象アップにつなげていただきたいと思います。

今回は、クライアントへのプレゼンテーションに臨む場合や、謝罪で取引先を訪問する際の〝フォーマルなスタイル〟と、仕事の後に親しい人とディナーなどを楽しむ際の〝カジュアルなスタイル〟、3つのシーンに応じた着こなしをご紹介します。

信頼感とバランスの良さを演出する

会社を代表して行うプレゼンテーションでは、仕事へのやる気と信頼感をクライアントに与え、あらゆる状況に柔軟に対応できるバランスの良さを感じてもらうことが重要です。

そんな勝負時におすすめしたいのがチャコールグレーのストライプのスーツ。ネイビー同様、精悍なたたずまいに仕上がり、〝仕事のできる男〟という雰囲気を演出してくれるだけでなく、他のアイテムとの色合わせがしやすいのも魅力です。また、立っているときはボタンをきちんと留めて着こなすことが、スタイルをよく見せる秘訣です。

シャツの色は、細やかな配慮ができる男性像を強調できるサックスブルーがおすすめです。白でも十分ですが、色の違うボタンやステッチなど、ディテールに過度な遊びのあるものは誠実な印象を損なうので避けてください。

ネクタイは、行動的なイメージを与える赤など強い色を取り入れて印象度を高めましょう。正統的である一方で、さりげなくスタイリッシュさを漂わせることが、「この人なら仕事を任せても大丈夫」という安心感を与えることにつながります。

謝罪の気持ちを損なわないように心掛ける

謝罪などで取引先を訪問する際に大切なのは、服が邪魔して余計な印象を与えないこと。着こなしにしゃれっ気を見せようとすると、かえって災いすることもあるので注意が必要です。

スーツは王道である無地のネイビー、シャツは白のレギュラーカラーを選んでください。光沢感のある素材は避け、体に合ったサイズのものを正しく着こなすことが大事です。

ネクタイは、スーツと同じネイビーをベースにしたドット柄が、最もフォーマルな雰囲気を演出できます。柄は大きくなるほどカジュアル感が増すので、細かいピンドットが最適。シックなイメージの無地のネクタイは避けた方が無難です。

シューズも遊びの要素は禁物。黒のプレーントゥかストレートチップを選び、ベルトと色・素材を合わせましょう。

また、黒のスーツは謝罪の場はもちろん、ビジネスシーンには適しませんので、気をつけてください。

色や柄に遊びを効かせて着こなしを楽しむ

カジュアルな着こなしを楽しむときのコーディネートは、少し明るい色のスーツにトライしてみてください。最近は、ブルーグレーや、グレーとベージュの中間色のグレージュといった、ややくすんだ色目のものが店頭に多く並んでいます。清涼感があるだけでなく、おしゃれ感を主張できるのでおすすめです。

スーツに遊びがある分、合わせるシャツとネクタイはチェック柄などを選ぶと、さらにしゃれっ気が加わります。ネクタイをしなくてもいい場合はボタンダウンを選んでもよいでしょう。その際はネクタイで引き算をした分、ポケットチーフを挿すことをお忘れなく。また、ネクタイやチーフもベージュなどの落ち着いた色を選ぶことで、若者とはひと味違う雰囲気のあるコーディネートに仕上がります。

足元は、トレンドのダブルモンクストラップのシューズで遊びを加えるとよいでしょう。ドレスコード上、正しい選択であるだけでなく、繊細な印象を与えることができるので、一足持っていると非常に便利です。

ビジネスシーンのスタイルに必要なのは、センスよりもルールを理解することです。ポイントさえつかんでしまえば、スーツは自らを格上げしてくれる武器になります。この春からは、シーンに応じた着こなしに積極的に挑戦していただきたいと思います。

森岡 弘 ファッションディレクター/スタイリスト 早稲田大学卒業後、男性ファッション誌『メンズクラブ』のファッションエディターとしてキャリアをスタート。96 年、株式会社グローブを設立。俳優、モデルのスタイリングや、文化人、政治家、企業家のイメージコンサルティング、雑誌、広告のファッションディレクションなど幅広く活躍中。著書に『男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない』『男の休日 着こなしの方程式』『デキる男のお洒落の極意』(全て講談社)がある。一般の人を素敵にする「スタイリングラボ」も主宰
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