市原商工会議所(千葉県)は4月19日、同所会館内に「市原市産業支援センター」をオープンした。同センターは、市原市内の中小企業や創業希望者などからの各種相談にワンストップで対応する産業支援拠点。同市と協働で運営している。開所式では同市の小出譲治市長、同所の榊原義久会頭をはじめ県や市議会などから関係者が出席し、テープカットを行った。開設から1カ月、早くも創業相談などが相次ぎ今後が期待されている。
市原市は臨海部に大手企業の製造拠点があり雇用を生み出しているが、一方で市内には小規模事業者も多く、特に近年、卸売・小売業などの事業規模が収縮、事業承継や経営基盤の強化などが課題として挙げられている。こうした現状を背景に、市と同所はさまざまな機関との連携により、創業者や創業希望者などへの支援体制を強化するべく同センターを創設した。
同センターでは、創業時の届け出や資金計画、新事業の展開、事業承継といった相談から人材育成、接客・プロモーション、IoT導入、ブランド化まで、中小企業の多岐にわたる相談に対応。同所の経営指導員と大手企業OBのコーディネーターがタッグを組んで事業者を支援する。また、各種関連情報の収集や発信なども徐々に充実させていくほか、いずれは公的機関や企業間のマッチングなども行っていきたい考えだ。
同センター開設に当たり、同所は1階をリニューアル。ワンストップ相談窓口として利用しやすいようにした。「開設直後から飲食、介護などのサービス業創業、新事業の展開などの相談を受けている。まちの活性化にもつながるようきめ細かくサポートしていきたい」と同所は話している。
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