各地商工会議所を通じて集まった逸品を、東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」。今回は、2020年11月24~30日に出店した前橋商工会議所の出品商品を紹介する。
前橋商工会議所は、群馬県オリジナル品種のイチゴ「やよいひめ」を使ったパウンドケーキや前橋産の梨を使用したマドレーヌなどを紹介した。これらの菓子を出品したのは、創業以来、地元の特産品を活用した手づくりの菓子を販売している前橋市内の洋菓子店Baron(バロン)だ。
やよいひめは、大粒で甘さと酸味のバランスの良さが特長のイチゴ。これをドライフルーツにして生地に混ぜ込み焼き上げたのが「やよいひめケーキ」だ。生地にもやよいひめの果汁を加え、甘酸っぱく、しっとりとした食感に仕上げた。
「梨のマドレーヌ」は、市内の下大島地区のみで栽培されている「大島梨」の果汁と自家製ドライフルーツをふんだんに使用した一品だ。大島梨は江戸時代、前橋藩主へ献上されていたという希少性の高い梨。旧利根川の河床で農業には不利な土地だった大島地区では、枝を八方に張らせる「棚作り」の方法で梨の品質向上と収穫量の増加を図ったという。現在、約30軒の梨農家が減農薬・除草剤不使用などにこだわった梨づくりを続けている。
そのほか、鶴が舞うような群馬県の形の「鶴サブレー」や、前橋ゆかりの詩人、萩原朔太郎をモチーフに、バターとアーモンドをたっぷり使って焼き上げた菓子「朔太郎が愛した廣瀬川(ひろせがわ)」を紹介した。同所は、「お土産に、ぜひ」とアピールした。
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