豊中商工会議所(大阪府)は2020年12月から、会員を対象に、名刺管理アプリ「Eight(エイト)」を活用した中小企業向け名刺共有サービス「Eight企業向けプレミアム」特別プランの提供を開始した。同サービスは、法人向けクラウド名刺管理サービスのSansan(サンサン)が運営。名刺をスマートフォンなどで読み取ってデータ化し、社員間で情報を閲覧・検索、DMのリスト作成などに活用できる。営業のオンライン化やペーパーレス化にも役立つ。
同サービスの提供は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、オンライン商談や展示会が増えるなどビジネス環境が変化する中、豊中市の中小企業の事業継続と競争力強化のため、DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを後押しすることが狙い。実際に同所も導入、活用しており、IT化の入り口になるとして同社と連携した。会員特別プランで契約すると、2、3カ月目の基本使用料と別途必要となるアカウント料3カ月分が無料となる。
同所は13年から「ITコンシェルジュ」と称した相談窓口を設け、パソコントラブルからSNS活用、オンライン決済、セキュリティー対策まで会員のIT導入を支援してきた。同名刺共有サービスについて吉田哲平事務局長は、「名刺の共有管理だけでなく、人脈という無形資産の活用につながる」と力を入れる。