鮮やかな色を施した越前焼の盃(さかずき)に組子調のコースターを組み合わせ、越前和紙でパッケージした「越前焼薄作りコラボ盃・コースターセット」。福井県の越前焼工業協同組合が、県の四つの伝統工芸を取り入れてつくった同商品が日本商工会議所会頭賞(民工芸部門)を受賞した。
鉄分の多い土を使う越前焼は温かみのある土味が魅力。薄作りは飲み口が1ミリメートル以下と極薄で口当たりが良いという。受賞商品は、この薄作り盃の表面に「越前漆器」の技術を用いたウレタン加工で瑠璃(るり)、紅(くれない)の2色を表した。同商品の一回り大きな盃が「東京2020オリンピック」大会関係者への記念品に採用されたことから、「この名誉を越前の他の伝統工芸品と共にアピールしたい」と「越前箪笥(たんす)」、「越前和紙」とコラボレーション。審査会では「モダン、かつ薄作りの技術が生かされた伝統文化を感じさせる逸品」と高く評価された。
同商品は、珍味入れやジュエリーなどの小物入れとしても活用できる。
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