日本商工会議所はこのほど、2020年度に施行した商工会議所検定のうち、「日商簿記検定」「リテールマーケティング(販売士)検定」「日商PC検定」の3検定における最優秀者5人を決定した。最優秀者の表彰は、1976年から毎年度実施しており、今回で45回目。社会人や学生の向上心を高めることなどを目的に3検定の1級(最上級)合格者を対象に、最高得点の合格者を最優秀者として表彰している。
最優秀者は、日商簿記検定1級の2人、第156回(2020年11月施行)の富澤拓也さんと、第157回(21年2月施行)の下田弘規さん。リテールマーケティング(販売士)検定1級では、第87回(21年2月施行)の土肥天さんが最高点を獲得した。
日商PC検定1級については、2部門で最優秀者が決定。文書作成(20年10月施行)部門では、谷口愛佳さん、データ活用(20年10月施行)部門では、山本ひかるさんがそれぞれ表彰された。
1954年の施行開始以来、70年の歴史を誇る日商簿記検定で20年度の最優秀者となった富澤さんと下田さんからは喜びのコメントが寄せられた。「資格は取得するだけでなく、実務を知り活用していくことが大切」と話す下田さん(第157回)は、「合格のための学習を通じて、高度な会計知識を得ることができたことが一番の成果」と強調。富澤さん(第156回)は「資格取得の学習を通じて習得した簿記の知識をはじめ、身に付いたこの姿勢を、公認会計士試験の受験はもちろん、勉強全般や仕事などさまざまな場面に生かしていきたい」と抱負を語っている。
2020年度商工会議所検定最優秀者
〇簿記検定1級
第156回(2020年11月施行) 富澤拓也さん(兵庫県)
第157回(2021年2月施行) 下田弘規さん(東京都)
〇リテールマーケティング(販売士)検定1級
第87回(2021年2月施行) 土肥天さん(新潟県)
〇日商PC検定1級
文書作成(2020年10月施行) 谷口愛佳さん(和歌山県)
データ活用(2020年10月施行) 山本ひかるさん(埼玉県)